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2023.09.27

バリアフリーの住まい



こんにちは!
もう2か月前のお話になります。
一般社団法人Ayumi様主催でWEBセミナーが開催されました。

概要は、「障がい児のいるバリアフリーな住まいについて」
のセミナーとトークセッションでした。

そこでこの住まいの参考としてお話してくださったのが
くが工務店で約9年前にお引渡しをさせていただいた、弊社のユーザー様でした。


地域の工務店でバリアフリー住宅を建てた重症心身障害のお子さんを育てる母-そう君ママ
のことユーザーのそう君ママ。

そして
障がい児・者の福祉住環境整備の専門家こと
神崎工務店 福岡営業所所長吉村様。

従兄弟と生前の祖母の願いを叶えるため、社会課題の解決に向けて活動していらっしゃる
一般社団法人AYUMI 代表理事の山口様。




福祉住環境の整備、バリアフリー住宅の作り方
実例も交えたトークセッションでした。

家づくり打合せ中そう君は当時3歳、そして4歳の頃におうちが完成しています。



1.おうちについて(写真を見ながら)
2.家づくりにおいて大切にしたこと
3.紹介
4.おススメしたいこと

この内容に添って、お話が進められていきました。


造作キッチン前のカウンターは車いすがすっぽり入る高さです。
そしてリビングにはいつでも自由に遊べるハンモックが吊るされています。


2.大切にされたこと では
★家づくりにおいて「優先順位」を決められました。
1.進入経路(車イスでの進入経路、動線)
2.間取り(在宅介護のモデル住宅を廻られた)
3.扉の開口幅
4.キッチンからお子様を見守られる配置

この点を重視して、打ち合わせを重ねていきました。


カーポートから一番近いお部屋


外部からは、車→スロープ→車イスで部屋まで最短距離でおうちの中に入る事ができます。


カーポートは高めとし、南側に突き出た軒は雨よけの役目を果たしてくれます。

同時に、お部屋への進入時は直角に回れるよう、スロープは奥行を出しました。



在宅介護者の負担と、子供さんに自立を促すバリアフリー住宅のこだわり、
そしてオーナー様の熱い想いは私たちの心も動かされました。


建具は上吊り引き戸仕様で、車イスで移動できるようになっています。


オーナー様が一番こだわられたのが洗面脱衣室と浴室になります。


「大人になっても毎日お風呂に入れるように」

お子様への愛情たっぷりのこだわり




システムバスは「ダイワ化成」、体温調節の為、脱衣室は浴室暖房とされました。
また、脱衣室はシングルサイズのお布団が敷ける広さとなっております。

お風呂時間、心地よく楽しめているかな?



トイレもこの広さ!


4.おススメしたいことでは
●収納の確保!
●専門家からのアドバイスを参考にする!
●介護ベッドや機器を置く位置を決めておくこと!
●福祉機器導入を介護者(親)が体を痛める前に!
とアドバイスくださいました。


弊社に工事を依頼していただき、ユーザー様としてのご意見や
住まわれてからのご感想もいただき…
本当に嬉しいお言葉に感激しました。


当時は初めての事も多く、
お打ち合わせにはお時間を要しました。
その中でも
「自分たちも情報収集して工務店に情報提供し、
建築に関するアドバイスをしてもらった。
時間はかかっても、イメージを伝え、その話を真摯に聞いてくださるかどうか
うまくバランスが取れるかで家づくりのパートナーを選んだ」
と仰っていただきました。



障がいに関わらず、家族みんなが生き生きと暮らすことができる
楽しく、思いあって、安心して過ごせるおうち

家づくりを通して、人としての原点に気づかされました。
また、そのような機会をくださった、そう君ママとパパに深く感謝しております。
ありがとうございました!

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